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女将のおもてなし講座「植物の会」
(2020年度第1回)

日時
2020年7月15日(水曜日)午後2時5分~3時5分
場所
名鉄百貨店バンケットルーム
(名古屋市中村区名駅1-2-1名鉄百貨店本店本館9階)
特別講師
笹屋伊織十代目女将・田丸みゆきさん
テーマ
餡の食べ比べと水出し煎茶
テーマ柄
植物の柄
今月のメッセージ
コロナを追い払おう

基本的な感染予防の実施、参加者数の制限、席と席の間隔を十分配慮するなどの新型コロナウイルス感染症対策を講じた笹屋伊織「女将のおもてなし講座」の2020年度第1回目が開催された。講師は、享保元年(1716年)創業の京菓匠「笹屋伊織」十代目女将で京都観光おもてなし大使でもある田丸みゆきさん。セミナー名称が「女将塾」から「女将のおもてなし講座」へと変更されたことに伴い、ドレスコードも「色」から「柄」へと変更された。「毎月、柄のテーマがございます。お召し物や小物に、各月のテーマ柄を身に着けて楽しみましょう。」が田丸みゆき先生から参加者へのメッセージだ。第1回目の「テーマ柄」は「植物の柄」。今回の講座からスタートした田丸みゆき先生からの「今月のメッセージ」は「コロナを追い払おう」。

さて、田丸みゆき先生が今回の講座で取り上げたテーマは「餡の食べ比べど水出し煎茶」で、粒餡(小倉餡)・こし餡・白餡・黄身餡の4種類の餡が食べ比べのために用意された。白餡に使われている豆は手亡豆(白いんげん豆)と希少な白小豆、赤い小豆は禍(わざわい)や疫病を追い払い福をもたらすと古くから信じられていたといった4種類の餡にまつわる話の後、参加者各自が食べ比べを行った。食べる前の「自分の好きな餡の順番」が、笹屋さんの4種類の餡を食べた後で変わった参加者が多かった。なお、4種類のあんは、水出し煎茶と氷出し煎茶(とけた氷の雫で抽出した煎茶)とともにいただいた。

名鉄百貨店でのセミナーに田丸みゆき先生が登壇するのは、新型コロナウイルス感染症対策として外出自粛要請を受けて、4月、5月および6月に開催予定だった「女将のおもてなし講座」が休講となったため、3月25日以来約4か月ぶりのこと。今回の講座において撮った田丸みゆき先生の写真を見ると、とても嬉しそうな表情をしている。

text:渡邉 和彦