笹屋伊織の女将塾「愛される所作~黄色の会 」
in 名鉄百貨店
- 日時
- 2017年8月17日(木曜日) 午後2時~午後2時50分
- 場所
- 名鉄百貨店本店本館9階バンケットルーム(名古屋市中村区名駅1-2-1)
- ゲスト講師
- 奥村裕美子さん(紅茶専門店ラティスオーナー)
- 今月のお菓子
- だるまさん
- ワンポイント講座
- 秋の京都おすすめスポット
8年目となる田丸先生のセミナーで初めて「紅茶」が登場した。田丸先生が選んだ「今月のお菓子」の栗入り最中「だるまさん」に合う紅茶をゲスト講師の奥村先生が選ぶという老舗京菓匠の女将とティーアドバイザーによるコラボ企画。
最初に、江戸時代に「最中の月」と呼ばれていた「最中」の由来、最中の種(皮)についてレクチャーがあった。もち米を原料とする最中の種は短冊型に切り分けた餅を金型にはさんで焼くので、元の餅の跡が残っている。「だるまさん」の後ろ姿を見ると、「(短冊型の)餅の跡」がはっきりわかる。「短冊のナゾ」の解説は、最中の種の「種明かし」。
奥村先生によるワンポイントレッスンは「ティーバッグタイプの紅茶の上手な淹れ方」。奥村先生は、次の4つのポイントを挙げた。①沸騰した熱湯を温めてあるカップに注ぐ(熱湯が先!) ②ティーバッグをゆっくり熱湯に入れる。この時、ティーバッグを振らない(刺激で渋み成分のタンニンが出る!) ③(自分で飲む場合)ソーサーをフタ代わりにして蒸らす ④蒸らし終わったらティーバッグを取り出す。この時、抽出された紅茶の水色にムラがあってもスプーンでかき混ぜない(刺激で渋みがでる!)
奥村先生のワンポイントレッスンが終わると、「だるまさん」とダージリンを楽しむ甘楽茶楽タイム。「だるまさん」は、手で持って二口くらいで食べたいところだが、黒文字を使って切り分けていただいた。
text:渡邉 和彦