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女将のおもてなし講座「モノトーンの会」
(2020年度第2回)

日時
2020年8月19日(水曜日)午後2時5分~3時
場所
名鉄百貨店バンケットルーム
(名古屋市中村区名駅1-2-1名鉄百貨店本店本館9階)
特別講師
笹屋伊織十代目女将・田丸みゆきさん
今月のお菓子
竹筒入り水ようかん
飲み比べ
新茶抹茶 vs 口切り抹茶
ドレスコード
モノトーン(白黒)
今月のメッセージ
一期一会

笹屋伊織「女将のおもてなし講座」の第2回が開催された。講師は、享保元年(1716年)創業の京菓匠「笹屋伊織」十代目女将で京都観光おもてなし大使でもある田丸みゆき先生。おもてなし講座の開始時間を過ぎると、田丸みゆき先生は、冒頭の挨拶もほどほどに「私は怒っている」という内容の話を始めた。話は続く続く、続くこと20分。過去10年間で田丸みゆき先生の講演を100回以上受講しているが、今回の冒頭のつかみは圧巻だった(人をひきつけるプレゼンテーションのお手本)。さすが(どんなことでもネタにする)大阪生まれ大阪育ちの老舗京菓匠の女将!

今月のお菓子の「竹筒入り水ようかん」の取り出し方について田丸みゆき先生は、「あらかじめキリで青竹の筒底に穴を開けておき、スナップをきかせて青竹を振れば、かんたんに出てくる」と説明した後、「こう振るのよ」とお手本を示してくれた。「お見事」、さすが高校時代にやり投げの選手だった元アスリートのスナップをきかせた一振り!

(中国産青竹ではない、プラスチック製ではない)国産青竹の希少価値を示すために、水ようかんを少しだけ竹筒から出し、笹の葉を懐紙代わりに利用して盛りつける。盛りつけが終わったら、黒文字を使って一口サイズにカットしていただく。食べ終わったら、あとかたずけ。

竹筒入り水ようかんを、飲む機会がなかなかない新茶抹茶とともに楽しんだ後、抹茶の「秋出し新茶」(秋の蔵出し新茶とも)についてのレクチャーの受けた。レクチャー後、本日の二服目となる秋出し抹茶を楽しんだ。

text:渡邉 和彦