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笹屋伊織の女将塾「愛される所作~緋色の会」
in 名鉄百貨店

日時
2019年1月23日(水曜日) 午後2時5分~午後3時15分
場所
名鉄百貨店本店本館9階バンケットルーム(名古屋市中村区名駅1-2-1)
特別講師
職人による和菓子作り体験(酒まんじゅう)

2019年度の笹屋伊織の女将塾「愛される所作」も前年度に続き、日本の伝統色に基づいた「各月のテーマの色」が決められている。「お召し物や小物に各月のテーマの色を身につけてお楽しみください」が田丸先生から参加者へのメッセージだ。さて、「緋色」がテーマ色の2019年最初の女将塾「愛される所作~緋色の会」(午後の部)が始まった。開講早々、2019年1月の「テーマ色大賞」が全会一致で決まった。栄誉ある「テーマ色大賞」を受賞したのは、田丸みゆきさ~ん。・・・洋服姿で田丸先生が講演に登壇するのは珍しい。いや、2018年の実績で年間91回を数える講演を行った講演歴15年の田丸先生が洋服姿で登壇するのは、なんとこれが初めてのことだそうだ。希少な洋服姿で登壇した田丸先生の写真をご覧ください。今回の田丸先生のサプライズな登壇、昨年の新しいブランド「十代目伊兵衛菓舗」の立ち上げ、今春の複合商業施設への初出店に続き、笹屋さんが今年も、何かサプライズするような新しいことを立ち上げるような予感がした。

今回の女将塾は、年2回企画されている特別講座「職人による和菓子作り体験」の2回目。作る和菓子は「酒まんじゅう(二重餡仕立て)」。特別講師は、女将塾ですっかりおなじみになった笹屋さんの中堅職人の伊藤さん(愛知県豊田市出身)と入社3年目の川合さん(岐阜県土岐市出身)の二人。田丸先生による二人の紹介が終わると、川合さんが実演を始めた。最初は、酒まんじゅうの生地作り。酒まんじゅうにはいろいろな種類があるそうだが、今回の酒まんじゅうは、薯蕷生地(上用生地)に大吟醸の酒粕を練り込むタイプ。生地作りが終わると、川合さんは生地を1個分に切り分け始めた。切り分けがすむと、川合さんは、備中白小豆の白餡で漉し餡を包んだ二重餡玉を酒まんじゅう生地で手際よく包み始めた。包餡の次は色付けで実演は終わった。

川合さんの実演が終わると、参加者各自が包餡と色付けを行う体験時間。河合さんの手際よい包餡を見ていた時は簡単にできそうだと思ったが、実際に自分で包んでみると難しいことがわかった。参加者全員の包餡と絵付けが終わると、仕上げ工程の蒸し上げ。次の写真は、蒸し上がったばかりの川合さんが作った酒まんじゅう(二重餡仕立て)と蒸し上げから時間が経過した普通の薯蕷まんじゅう。もう1枚の写真は、二重餡玉を生地で包んだ酒まんじゅうの断面。

自分で包餡した酒まんじゅう・普通の薯蕷まんじゅうとお抹茶での甘楽茶楽タイムが終わると、田丸先生から京王プラザホテル東京において3月25日(月曜日)に開催される特別イベント「和菓子が伝える京の雅」(トーク&特別ランチ、要予約)の案内があった。また、3月17日(月曜日)まで特別公開されている御寺泉涌寺の泉涌寺舎利殿「韋駄天立像」特別公開についても案内があった。

text:渡邉 和彦