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笹屋伊織の女将塾「愛される所作~白花色の会 」
in 名鉄百貨店

日時
2018年7月18日(水曜日) 午後2時5分~午後3時
場所
名鉄百貨店本店本館9階バンケットルーム(名古屋市中村区名駅1-2-1)
特別講座
あんの食べ比べ(こし・粒・白)

今年度第4回目となる女将塾「愛される所作〜白花色の会」、田丸先生の軽快なトークで始まった。京都大丸店の女将塾が7月より月2回開催に増え、玉川高島屋S・Cの玉川テラスで女将塾の開催が7月よりスタートし念願の東京進出を果たしたそうだ。忙しくないと調子が出ない田丸先生、「わたし、忙しい」そうだ。しばらく絶好調が続きそうだ!

今回のテーマは、こしあん・粒あん・白あんの3種類のあんの食べ比べ。あんを比較するとき、小豆を使うこしあんと粒あんを比較することがほとんどで、白あんを対象とすることは少ないので興味深い食べ比べだ。食べ比べる前と食べた後で、白あんへの評価が上がった人が少なくなかった。今回食べ比べた白あんが一般的な手亡豆(白いんげん豆)だけではなく、希少な岡山産の備中白小豆を加えたもので上品な仕上がりになっていたので評価が上がったと思う。

さて、京都・八坂神社常盤新殿の鳳凰の間において祇園祭の宵山の7月16日(月曜日/海の日)、八坂神社献茶祭「菓匠会協賛席」(菓匠会同人作品展=菓題をテーマにした創作菓子展)が開かれた。江戸時代の上菓子屋仲間(248軒の菓子業者で構成、うち28軒は禁裏の御用達を許された)の流れをくみ明治時代に結成された菓匠会は現在、笹屋さんを含む19軒の京菓子屋で構成されている。1953年(昭和28年)より始まった「菓匠会協賛席」の今年の菓題は「伝統」、笹屋さんが出展した作品は菓銘「京の礎」。田丸先生によると、菓題「伝統」と菓銘「京の礎」に基づき職人による創作菓子社内コンペを行った結果、女将塾でお馴染みの愛知県出身の伊藤さんが栄冠に輝いたそうだ。

今回の女将塾に田丸先生は工芸菓子(ぐじ=甘鯛)を持参した。田丸先生によると、菓題と菓銘のイメージとはかけ離れているが、出来栄えがよく社内コンペで高評価を得た作品だそうだ。作者は女将塾でお馴染みの岐阜県出身で入社3年目の川合さん。※下の写真:田丸先生の左側の職人が「京の礎」の作者、伊藤さん。右側の職人が川合さん。

text:渡邉 和彦