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笹屋伊織の女将塾「愛される所作~若芽色の会 」
in 名鉄百貨店

日時
2018年5月9日(水曜日) 午後2時~午後3時10分
場所
名鉄百貨店本店本館9階バンケットルーム(名古屋市中村区名駅1-2-1)
今月のお菓子
どら焼、干菓子2種類
テーマ
和菓子に合うコーヒー(特別講師:キーコーヒー/中村さん)

2018年度第2回の笹屋伊織の女将塾「愛される所作」の今月の色は「若芽色」。「好評につき、今年度も毎月の色のテーマを決めました。お召し物や小物に各月のテーマの色を身につけて楽しみましょう。」が田丸先生から参加者へのメッセージだ。

今月のテーマは「和菓子に合うコーヒー」。田丸先生が選んだ今月のお菓子は、笹屋さんの代表銘菓「どら焼」と和三盆の干菓子2種。一般的などら焼が銅鑼(どら)の形をしているのに対し、笹屋さんの「どら焼」は円柱形をした棹物だ。鉄板の代わりに銅鑼の上で焼いたという由来がある江戸時代末期から150年以上も続くロングセラーの笹屋さんの「どら焼」、元祖「どら焼」と言える。

さて、今月のテーマ「和菓子に合うコーヒー」について、京都イオリカフェがコーヒーを仕入れているキーコーヒーの中村さんが特別講師としてレクチャーをしてくれた。「コーヒーのおいしい組合せのポイント〜同調と補完〜」、「コーヒーのおいしい抽出方法」(実演)および「コーヒーの作法」(接待する場合・接待される場合)の3つのポイントから構成された中村さんによるレクチャーを、京都イオリカフェ用(和菓子に合う様に)にブレンドされた氷温熟成コーヒーを飲みながら聞いた。ここでちょっと悩んだのは、「和菓子が先、それともコーヒーが先?」だ。茶菓子、茶請け、茶の子、茶菓という言葉があることから「お茶にはお菓子がつきもの」であることがわかる、言い換えると「お茶が主役で、お菓子が脇役」だが、今月のテーマは「和菓子に合うコーヒー」なので「和菓子が主役で、コーヒーが脇役」だ。ちょっと悩んだ末、打物「観世水」(和三盆製)を最初に食べた後、コーヒーを飲んだ。

中村さんのレクチャーが終わると、田丸先生からテレビ出演予定などの告知があった。京都・滋賀のタウン情報月刊誌「Leaf」に2013年5月号から連載している「京おんなの流儀」が丸5年60回を迎えたという話があった。連載「京おんなの流儀」の60回分の記事をまとめた単行本化が近いかもしれない。なお、笹屋伊織のの女将塾「愛される所作」は現在、京都イオリカフェの京都大丸店と名鉄百貨店で毎月開かれているが、東京においても6月から「女将塾」をスタートさせるそうだ。詳細は近日発表、乞うご期待。

text:渡邉 和彦